「順番にいきましょう」は、自分への独り言

澪音

「順番にいきましょう」。鑑定でいちばんよく口にする言葉ですが、いちばん多く言い聞かせている相手は、実は私自身です。

その日は、朝から相談が四件重なっていました。一件は午後の鑑定、一件は返信待ち、残る二件は札の整理が済んでいない状態。机の上にはメモとカードが散らばり、頭の中もほぼ同じ景色でした。

こういう日、私は小さな声で独り言を言います。「順番にいきましょう」。声に出すと、焦っていた頭が一拍だけ止まります。

そのあとの手順は決まっています。まず、四件を紙に書き出す。次に、期限の近い順に並べ替える。最後に、いま手を動かす一件にだけ付箋を貼る。残りの三件は、視界から外します。

全部を同時に抱えたまま進むと、どの相談にも中途半端にしか向き合えません。コールセンター時代もそうでした。鳴り続ける電話の前で、慌てて手を出した案件ほど、後から抜けが見つかる。一本ずつ、順番に。十年かけて身についたこの段取りは、今も鑑定机の上にあります。

ふと、祖母の声がよみがえることもあります。「慌ててるんでしょ。手より先に、頭が走ってるよ」。詰問のような言い方でしたが、当たっていました。

私にとっての自分に優しい言葉は、励ましではなく、事実の確認です。「いま何件ある? 一件目はどれ?」と問い直す方が、私は動き出せるんですよね。

もう一つ決めているのは、限界のサインを見逃さないこと。私の場合は、手元のミスに出ます。同じ札を二度引く、メモの文字が崩れる。無理してる自覚が出たら、粘らずにすぐ休みます。お茶を淹れて、五分だけ席を離れる。それだけで、段取りを組み直す方向転換ができます。

もし今日、やることが重なって焦りそうなら、ひとつだけ手元の作業に戻ってみてください。独り言でかまいません。順番にいけば、思っているより早く片付きますよ🍵

この記事を書いた人

澪音

霊視で鑑定しています。 「見ようとしなくても、見えてしまう」この力は祖母から受け継ぎました。以前はコールセンターで管理職をしていて、たくさんの人の声に向き合ってきました。 ブログでは占いのことや、日々の暮らしで感じたことを綴っています。気軽に読んでもらえたら嬉しいです。