後悔していること、ひとつだけ

澪音

後悔していることが、ひとつだけあります。

今朝もスマホを開くと、待ち受けの祖母と目が合いました。

湯のみを持って、笑っていない顔です。

思い出の写真は何枚もあるのに、選んだのはこの一枚でした。

祖母は、霊視の見方を教えてくれた人です。

「視えたものは、視えたまま言いなさい。気を遣って丸めるんじゃないよ」

手ほどきは、いつもこの調子でした。そっけなくて、容赦がありません。

若い私は、そのたびに「分かってるよ」と返していました。

すると祖母は、決まってこう言いました。

「本当に分かってるの?ありがたいと思ってるなら、一度くらい口に出しなさい」

図星でした。ありがたいと思っていたのに、一度も言えませんでした。

照れと、反発と、「言おうと思えばいつでも言える」という根拠のない余裕。

その余裕は、ある日あっけなく終わりました。

お礼を言うはずの相手は、もういません。

伝えられなかった言葉は、行き先をなくして、私の中に残りました。

この後悔が、鑑定の仕方を決めています。

良い結果も、そうでない結果も、理由と一緒に、その場でお伝えする。結果だけを投げない。

「あとで言えばいい」を、相談者様に残したくないからです。

後悔は、消えません。消そうとも思っていません。

ただ、自分を責めない、と決めました。

言えなかった私も、祖母に叱られていた私も、全部ひっくるめて私です。

それを受け入れられたとき、少しだけ息がしやすくなりました。自己受容とは、そのくらいの小さな話だと思っています。

恋でも同じでした。言いそびれた言葉は、祖母にだけではありません。

だから今日は、小さな宿題です。

思い出の写真を一枚、開いてみてください。

そして、今そばにいる誰かに、お礼を一言だけ。「ありがとう」で足ります。

待ち受けの祖母は、今日も仏頂面です。

「まだ言ってないでしょ」と、聞こえてきそうです。

はい、これから言います🌿

この記事を書いた人

澪音

霊視で鑑定しています。 「見ようとしなくても、見えてしまう」この力は祖母から受け継ぎました。以前はコールセンターで管理職をしていて、たくさんの人の声に向き合ってきました。 ブログでは占いのことや、日々の暮らしで感じたことを綴っています。気軽に読んでもらえたら嬉しいです。