鑑定を始めたばかりの頃、私は無償で人を視ることが多くありました。困っている人の力になりたい。その気持ちが、いつも先に立っていました。
ある相談者様に、こう言われたことがあります。「お金を取ってくれないと、頼みづらいんです」
不意を突かれました。無償は優しさだと、疑いもしなかったからです。
言われて初めて、受け取る側の気持ちを考えていなかったと気づきました。借りだけが増えていく関係は、苦しいものです。私が逆の立場でも、きっとそうだったはずです。
あの頃の私は、相手優先ばかりで、自分優先の線を引けていませんでした。無償の優しさが、お互いの境界線を曖昧にしていたんですよね。
対価は、情に流されないための線引きです。お金をいただく以上、視た内容から逃げることも、誤魔化すこともできません。その緊張感を持ってから、鑑定への向き合い方が変わりました。
視る力は、祖母から受け継いだものです。伝わる形にする技術は、コールセンターで声の裏の感情を読み続けた10年が育ててくれました。視ることと、伝えること。別の技術だから、私はどちらも手放しません。
今日、誰かに何かを差し出す前に、一度だけ確かめてみてください。その関係に、ちゃんと線はありますか。人間関係に疲れてしまう前に引いた線が、長く続く関係を守ってくれるんですよ。
この記事を書いた人
澪音霊視で鑑定しています。 「見ようとしなくても、見えてしまう」この力は祖母から受け継ぎました。以前はコールセンターで管理職をしていて、たくさんの人の声に向き合ってきました。 ブログでは占いのことや、日々の暮らしで感じたことを綴っています。気軽に読んでもらえたら嬉しいです。

