- タロットで読めるのは、相手の気持ちの今の傾向。好きかどうかの確定は対象外
- 占う前の準備は、質問・期間・枚数を決めることと、同じ質問を引き直さないこと
- 重いカードは関係の現状を示すサイン。自分が取れる次の一手を1つ決めるための材料
片思いの相手の気持ちをタロットで占うと、カードは相手が今どんな気持ちに傾いているかを示します。ただし、好きかどうかを確定させるものではなく、カードの意味も解説ごとに幅があります。この記事では、相手の気持ちを占うスプレッドの選び方、代表的なカードの正位置・逆位置の読み方、悪いカードが出たときの動き方を整理します。読み終えたら、あなたが聞きたいことを1つに絞ってからカードを引いてください。
タロットカードを1枚めくる手元
タロットで分かる「相手の気持ち」の範囲
タロットで読み取れるのは、相手の気持ちが今どちらに傾いているかという流れです。告白したら付き合えるか、相手に恋人がいるかといった事実は、カードでは確かめられません。
気持ちの「傾向」は読めるが、確定はできない
カードの結果は「好意が読み取れる」「迷いが読み取れる」という形で受け取ります。結果を事実として扱うと、相手の実際の言動より占いを優先してしまうためです。相手の気持ちを知る手がかりは、普段の会話や連絡の様子にもあります。カードは、それらを整理する材料の1つとして使います。
カードの意味が本やサイトごとに違う理由
同じカードでも、解説によって読み方に差があります。たとえば「恋人」の逆位置は、関係への迷いと読む解説もあれば、相手の関心が薄い状態と読む解説もあります。
差が出る理由の1つは、カードの意味が時代とともに書き換えられてきたことです。ウェイト版タロットの考案者A.E.ウェイトは、1910年に初版が出た解説書で、「星」の正位置に「喪失」と「希望」の両方の読みを併記しました。同じ本で「運命の輪」の逆位置には「増加・豊かさ」を挙げています。一方、現代の日本語の解説には、星を希望、運命の輪の逆位置をタイミングのずれと読むものがあります。ウェイト自身も、大アルカナに占いの意味を割り当てることは人為的に見えると書いています(出典: A.E.ウェイト『The Pictorial Key to the Tarot』大アルカナの占いの意味(英語原文))。
編集部では、解説ごとの差に迷ったときは1つの解説を基準に決め、最後まで同じ読み方を通す方が、結果を受け止めやすいと考えます。
占う前に決める3つのこと
占う前に次の3つを決めておくと、結果の読み違いが減ります。
- 質問を1つに絞る(例:「今、相手は私をどう思っているか」)
- 対象の期間を決める(例: 今の気持ち、または今後1か月の変化)
- 逆位置を読むかどうかと、引き直しをするかどうかを先に決める
質問は「好きか嫌いか」の二択より、「今どう感じているか」の形にします。二択で聞くと、どのカードを引いても白黒で読もうとしてしまうためです。
編集部では、同じ質問は状況が変わるまで引き直さない方がよいと考えます。望む結果が出るまで引くと、どのカードを信じるかを自分で選ぶことになります。その結果、占う前より迷いが増えやすくなります。
相手の気持ちを占うスプレッド4つ
スプレッドとは、カードの並べ方のことです。枚数が増えるほど細かく読めますが、読み方も複雑になります。初めてなら1〜2枚から始めると、結果を整理しやすくなります。
相手の気持ちを占う主なスプレッド
スプレッド
枚数
分かること
向く場面
ワンオラクル
1枚
今の気持ちの全体的な傾向
まず1つのことを確かめたいとき
ツーマインド
2枚
表に出ている気持ちと心の奥の気持ち
態度と本音が違って見えるとき
スリーカード
3枚
過去・現在・未来の気持ちの流れ
最近の変化を知りたいとき
ヘキサグラム
7枚
2人の関係全体と取れる行動
状況を広く整理したいとき
自分で読むなら、ワンオラクルかツーマインドが扱いやすい枚数です。スリーカード以上は、カード同士の関係も読む必要が出てきます。
ワンオラクル(1枚)
山札から1枚だけ引く方法です。結果がシンプルなので、自分で読むときの最初の一歩に向いています。
ツーマインド(2枚)
2枚を引き、1枚目を表に出ている気持ち、2枚目を相手自身も気づいていない気持ちとして読みます。優しいのに距離を感じるなど、態度と本音のずれを見たいときに使います。
スリーカード(3枚)
3枚を左から過去・現在・未来に置き、相手の気持ちの流れを読みます。出会ったころと今とで、気持ちがどう変わったかを見たいときに向いています。
ヘキサグラム(7枚)
上向きと下向きの三角形を重ねた六芒星の形に、7枚を並べます。主流の並べ方では上向きの三角形に過去・現在・未来を置きます。ただし残りの位置の意味は解説書ごとに異なり、並べる順番から違う方法もあります(出典: TAZN「ヘキサグラム・スプレッドのいろいろ」)。使う前に、手元の解説書がどの位置に何を当てているかを確認してください。
ワンオラクルからヘキサグラムまでの配置図
相手の気持ちを示す代表的なカード【正位置・逆位置】
ここでは大アルカナ(22枚ある主要なカード)から、片思いでよく話題になる12枚を3つに分けて整理します。読み方は、現代の日本語の解説で見られる例をもとに編集部がまとめたものです。解説によって差がある点は前の章のとおりです。
好意が読み取れるカード
好意が読み取れるカード
カード
正位置
逆位置
次の一手
恋人
惹かれていて、一緒にいると楽しい
惹かれつつも決めきれない、違和感がある
軽い誘いで反応を見る
太陽
素直な好意と安心感
好意はあるが、照れや自信のなさで出しにくい
明るい話題で会話を増やす
女帝
好印象で、居心地がよい
甘えや頼りが恋愛感情かどうかは不明
尽くしすぎず対等な距離を保つ
世界
関係に満足し、自然に受け入れている
大切に思うが、決断の手前
関係を形にする小さな一手を考える
どのカードも好意の傾向を示しますが、逆位置では迷いや表現の弱さが出ます。正位置でも、カードだけで告白のタイミングを決めず、相手の反応と合わせて判断します。
迷い・様子見が読み取れるカード
迷い・様子見が読み取れるカード
カード
正位置
逆位置
次の一手
女教皇
本音を見せず、慎重に見ている
本人も気持ちを整理できていない
押さずに信頼を積む
月
気持ちが見えにくく、迷いがある
迷いが少しずつ晴れ始めている
想像と事実を分けて書き出す
隠者
自分の中で慎重に考えている
関わり方が分からず止まっている
挨拶や短い連絡で接点を作る
吊るされた男
動きたくても事情で動けない
今の停滞に慣れている
待つ期限を自分で決める
このグループは「気持ちがない」ではなく、「まだ見えない」「今は動けない」状態として読みます。相手の沈黙を悪い方へ読みすぎないための材料になります。
距離や変化が読み取れるカード
距離や変化が読み取れるカード
カード
正位置
逆位置
次の一手
塔
気持ちに大きな揺れがある
不満や迷いを表に出していない
違和感を整理してから話す
死神
今までの関係を見直そうとしている
変化を避け、今の形にとどまっている
惰性の習慣を1つやめる
悪魔
強い興味がある。誠実さとは別
執着や都合のよさを見直し始めている
自分の生活を優先する時間を増やす
運命の輪
気持ちが変化の途中にある
忙しさなど状況に引っ張られている
時期をずらして関わる
重く見えるカードですが、関係の終わりを告げるものではありません。今の関係の形が変わりつつあるサインとして受け取り、次の章の行動につなげます。
相手の気持ちを読むときによく出るタロットカード12枚
悪いカードが出たときの考え方と行動指針
塔や死神が出たときや、逆位置が続いたときは、結果を「今の関係の状態」として受け止めます。カードは未来を決めるものではないため、これからの行動で関係が変わる余地は残っています。
結果を「今の状態」として読む
「脈なし」と読むより、「今は距離がある」「今は相手に余裕がない」と言い換えます。言い換えると、自分で変えられる部分と変えられない部分が分かれて見えてきます。
距離を縮めるためにできる小さな行動
- 返事を急がせない短い連絡を1回送る
- 共通の話題を1つ用意し、次に会ったときに話す
- 相手の忙しさを確かめ、誘うのは落ち着いてからにする
- 連絡の頻度を、自分ばかりにならない程度に整える
どれも、相手の反応を見ながらやめたり戻したりできる行動です。1回で関係を変えようとせず、反応を見てから次を決めます。
占い直したくなったとき
悪い結果のあとは、すぐに引き直したくなるものです。引き直す前に、質問の仕方を変えたいのか、良い結果を見たいだけなのかを自分に聞いてください。後者なら、数日おいて気持ちが落ち着いてから考える方が、結果に振り回されにくくなります。
占うたびに不安が強くなる、眠れない、生活に手がつかないといったときは、占いから少し離れる選択肢もあります。信頼できる人や相談窓口に話すことも考えてみてください。相談窓口は記事の最後にまとめています。
カードの結果から次の行動を選ぶ流れ
結果を自分で読むか、占い師に相談するか
1〜3枚の結果を、この記事の表を手がかりに読めるなら、自分で読む方法で十分です。カードの組み合わせや相手との経緯まで含めて読みたいときは、占い師に相談する選択肢があります。
自分で読む場合と占い師に相談する場合の違い
観点
自分で読む
占い師に相談する
向く状況
1〜2枚で今の傾向を知りたい
経緯を含めて関係全体を整理したい
費用
かからない
料金がかかる
注意点
自分に都合よく読みやすい
結果だけで大きな決断をしない
相談が向かないのは、望む答えが出るまで何度も相談したくなっているときです。短い期間に同じ相談を繰り返していると感じたら、間を空けてから考えます。
ウラクルは、ウラクル編集部が運営する、運営が厳選した占い師と相談者を直接つなぐ占いサービスです。相談するときは、使う予算と時間を先に決めておきます。引いたカードの結果を伝え、読み方を一緒に整理する使い方なら、あなたの気持ちも言葉にしやすくなります。
よくある質問
同じ質問は何回まで占っていいですか?
編集部では、同じ質問は状況が変わるまで1回にとどめる方が、結果に振り回されにくいと考えます。連絡があった、会って話したなど、何かが動いてから占い直します。
逆位置を使わずに占ってもいいですか?
逆位置を読むかどうかは、カードを引く前に決めておきます。決めずに引くと、結果を見てから都合のよい方を選びやすくなります。
自分で引いた結果と占い師の鑑定が違ったらどうすればいいですか?
カードの意味には解説ごとに幅があり、引くタイミングが違えば出るカードも変わります。どちらか一方を正解と決めるより、両方に共通する点を探すと、今の状況を整理しやすくなります。
相手に恋人がいるかもタロットで分かりますか?
恋人の有無のような事実は、タロットでは確かめられません。気になるときは、相手との普段の会話など、確かめられる範囲の事実から判断します。
相手の気持ちを占うのに向くタイミングはありますか?
気持ちが落ち着いているときに占うと、結果を冷静に読みやすくなります。連絡の返事が来ない直後など不安が強いときは、悪い方へ読みやすくなります。少し時間をおいてから引きます。
この記事を書いた人
ウラクル編集部ウラクル編集部。占いと運勢の記事を企画・編集しています。

