
- タロットで見えるのは今の関係の流れと、自分が取れる行動のヒント。相手の本心や恋の結末を断定するものではない
- 質問を1つに絞り、1枚・2枚・7枚の並べ方から目的に合うものを選ぶと、結果を読み違えにくくなる
- 良い結果も厳しい結果も次の一歩の材料にする。同じ質問を引き直さず、相手の実際の反応を見て動く
片思いの相手の気持ちをタロットで占うと、カードは今の関係の流れと、あなたが次に取れる行動のヒントを示します。ただし、相手の本心を言い当てたり、恋が実るかを決めたりするものではありません。この記事では、占う前に決めておくこと、目的別のスプレッド、相手の気持ちを表す代表的なカードの読み方、結果を行動に変える考え方を順に整理します。読み終えたら、質問を1つ決めてカードを1枚引くところから始めてください。
片思いの悩みを思い浮かべながらタロットカードを1枚引く手元
タロットで片思いについて分かること・分からないこと
タロットで分かるのは、片思いの相手との関係が今どんな流れにあるかと、自分が次に取れる行動のヒントです。相手が心の中で何を考えているかを確定させるものではありません。
理由は、カードの意味がもともと幅を持っているからです。同じカードでも、質問の立て方や置いた位置によって読み方が変わります。占いは自己理解や気持ちの整理の道具として使い、読み取った内容は「そういう傾向があるかもしれない」という材料にとどめます。
- 分かること:今の関係の流れ、自分の気持ちの整理、次に取れる行動のヒント
- 分からないこと:相手の本心の確定、告白がうまくいくかどうかの断定、相手の行動の予言
注意したいのは、カードの結果を相手の実際の言動より優先しないことです。カードが前向きでも相手の返信がそっけないなら、そちらが今の事実です。
片思いを占う前に決めておくこと
編集部では、片思いの占いで結果に振り回される原因は、カードよりも質問の立て方にあることが多いと考えます。引く前に次の2つを決めておくと、結果を落ち着いて受け取れます。
質問は1つに絞り、相手の気持ちと自分の行動を分けて聞く
「彼は私のことが好き?」のように、はい・いいえで答える質問は、結果が出ても次に何をすればよいかが残りません。相手の気持ちを知るための質問と、自分の行動を知るための質問を分けると、結果を行動につなげやすくなります。
片思いの質問の言い換え例
言い換える前
言い換えた後
彼は私のことが好き?
彼は今、私をどんな存在として見ている?
この恋は叶う?
距離を縮めるために、今の私にできることは?
告白したらうまくいく?
告白の前に、2人の関係で整えておきたいことは?
言い換えた質問なら、どの結果が出ても「次に何をするか」を考える手がかりが残ります。質問は紙やスマホのメモに書いてから引くと、引いた後で意味を都合よく変えずに済みます。
引き直さない期間を先に決める
同じ質問を何度も引くと、出るカードは毎回変わります。望む結果が出るまで続けてしまうと、占う意味が薄れていきます。
編集部では、同じ質問は1週間あけるなど、引き直さない期間を占う前に決めておくことをすすめます。その間に起きた相手とのやりとりを見てから、もう一度引くかどうかを判断します。
片思いに向くスプレッド3つ
スプレッドとは、カードを並べる形と、それぞれの位置が表す意味の決まりのことです。片思いの占いでは、知りたいことの範囲に合わせて枚数を選びます。
片思いを占うスプレッドの比較
スプレッド
枚数
向く質問
読む難しさ
ワンオラクル
1枚
今日の接し方、今の自分へのヒント
やさしい
ツーオラクル
2枚
相手の気持ちと自分の行動を並べて見る
やさしい
ヘキサグラム
7枚
関係の流れ全体、相手と自分の気持ち
やや難しい
初めて片思いを占うなら、1枚か2枚から始めると、カードの意味を1枚ずつ確かめながら読めます。7枚のヘキサグラムは、少ない枚数の読み方に慣れてから使う方が迷いません。
ワンオラクル(1枚):今日の一歩を知りたいとき
ワンオラクルは、質問を思い浮かべながらカードを混ぜ、1枚だけ引く方法です。「今日、彼にどう接するとよい?」のように、短い期間の行動を聞く質問に向いています。
1枚で関係の全体や将来まで読もうとすると、意味を広げすぎてしまいます。答えが物足りないときは引き直さず、ツーオラクルで質問を分けて聞き直します。
ツーオラクル(2枚):相手の気持ちと自分の行動を並べたいとき
ツーオラクルは、2枚のカードを並べて読む方法です。片思いでは、1枚目を「相手の今の気持ち」、2枚目を「自分が取れる行動」と決めておくと、気持ちの読み取りと行動のヒントを1回で確認できます。
2枚の位置に何を割り当てるかは、「現状と対策」とする解説もあり、決まった形はありません。どちらを使う場合も、引く前に位置の意味を決めておきます。
ヘキサグラム(7枚):関係の流れ全体を見たいとき
ヘキサグラムは、7枚のカードを六芒星の形に並べる方法です。上向きの三角形に1〜3枚目、下向きの三角形に4〜6枚目、中央に7枚目を置きます。
ヘキサグラムの位置と意味(片思いで使う場合の例)
位置
表すこと
1枚目
これまでの経緯
2枚目
今の状況
3枚目
このまま進んだ場合の近い未来
4枚目
対策・アドバイス
5枚目
相手の状況や気持ち
6枚目
自分の状況や気持ち
7枚目
全体のまとめ・最終的な流れ
5枚目と6枚目の意味は、情報源によって異なります。編集部が確認した解説ページでも、5枚目を「相手の気持ち」、6枚目を「自分の気持ち」とするものと、5枚目を「周囲の状況」、6枚目を「質問者の願望」とするものがありました。片思いで相手の気持ちを知りたいときは、5枚目を「相手」と決めてから引くと、読むときに迷いません。
片思いを占う3つのスプレッドの並べ方
相手の気持ちを表す代表的なカードと読み方
相手の気持ちの位置に出たカードは、元の意味と片思いでの読み方を分けて考えると、落ち着いて受け取れます。ここでは、ウェイト=スミス版の解説書として書かれたA.E.ウェイトの『The Pictorial Key to the Tarot』にある大アルカナの占い上の意味を編集部で要約し、片思いでの読み方の例を添えます。読み方の例は編集部の見解です。
前向きに読まれやすいカード
前向きに読まれやすいカード
カード
原典の主な意味(編集部要約)
片思いでの読み方の例
恋人
惹かれ合い、愛、美しさ、試練を乗り越えること。逆位置は失敗、浅はかな計画
お互いを意識し合う流れがあると読み取れる。逆位置なら、焦った動きを見直す合図
太陽
物質的な幸福、幸運な結婚、満足。逆位置は同じ意味の弱いもの
一緒にいる時間を心地よく感じている傾向。逆位置でも好意が消えたとは読まない
カップの2
愛、情熱、友情、親しみ、結びつき、調和、共感
対等で穏やかな好意。恋愛感情か友情かは、この1枚では決められない
3枚とも、前向きな結果として受け取ってよいカードです。ただし、カップの2の原典の意味には、愛と並んで友情も含まれています。相手の気持ちを恋愛感情だと決める前に、ほかの位置のカードや相手の普段の言動と照らし合わせます。
慎重に読まれやすいカード
慎重に読まれやすいカード
カード
原典の主な意味(編集部要約)
片思いでの読み方の例
塔
苦しい状況や、予想していなかった出来事などを表す語が並ぶ
今のやり方では状況が動きにくいという読み。関係の終わりではなく、方法を変える合図として受け取る
月
見えないもの、欺き、誤りなど。逆位置は不安定さ、沈黙、より軽い誤り
相手の気持ちがまだはっきりしていない、または自分の思い込みが混じっている可能性
隠者
慎重さ、用心深さなど。逆位置は隠すこと、恐れ、根拠のない用心
相手が気持ちを表に出さず、様子を見ている可能性
こうしたカードが出ても、片思いの終わりを決めるカードとして読む必要はありません。「今の方法を見直す」「急がずに様子を見る」ための材料として扱えば、次の行動を考えるヒントになります。
1枚のカードで脈あり・脈なしを決めない理由
カードの意味は、原典の時点で1つに決まっていません。たとえば「星」は、原典では喪失や欠乏、見捨てられることといった意味が先に書かれ、別の読みとして希望と明るい見通しが併記されています。
ウェイト自身も同じ解説書の中で、大アルカナに占いの意味を割り当てることは人為的で恣意的だという趣旨を述べています。作者の時点で、カードの意味には読み手による幅があると認められていたことになります。
編集部では、相手の気持ちの位置に出た1枚だけで脈あり・脈なしを決めず、ほかの位置のカードと相手の実際の言動を合わせて判断する読み方をすすめます。
恋愛の質問でよく話題になる恋人・星・塔のカード(ウェイト=スミス版)
結果別の心構えと次の一歩
結果がどちらに出ても、カードは「次に何をするか」を考える材料です。結果を受けて自分がどう動くかを決めるところまでが、占いの使い方になります。
前向きな結果が出たとき:小さな行動で相手の反応を確かめる
前向きなカードが出たら、大きな決断より先に、相手の反応が分かる小さな行動を1つ選びます。挨拶に一言添える、共通の話題で短いメッセージを送るなど、断られても関係が崩れにくい行動が向いています。
相手の反応が前向きなら、会話や会う機会を少しずつ増やします。反応が薄いときはカードより相手の様子を優先し、間をあけてから次の行動を考えます。
厳しい結果が出たとき:「今はこの方法ではない」と読み替える
慎重に読まれやすいカードが出たら、「この恋は終わり」ではなく「今のやり方やタイミングを見直す時期」と読み替えます。ツーオラクルやヘキサグラムなら、行動や対策の位置に出たカードを先に読むと、見直す方向が見えやすくなります。
連絡の頻度を少し落とす、自分の予定や趣味に時間を使うなど、相手との距離を整える行動も選択肢の一つです。編集部では、気持ちが沈んでいるときは続けて占わず、日をあけることをすすめます。
結果にかかわらず避けたい行動
- 結果を理由に、連絡の回数を急に増やす
- 占いの結果を相手に伝えて、気持ちを確かめようとする
- 望む結果が出るまで、同じ質問を引き直す
- カードの結果だけで、告白するか諦めるかを決める
どれも、相手の実際の気持ちや状況を置き去りにしやすい行動です。カードの結果は自分の考えを整理するためのものなので、相手とのやりとりには持ち込まないようにします。
タロットの結果を行動につなげる3ステップ
結果を活かすアプローチの考え方
片思いの相手が職場の人か、友人か、趣味の知人かによって、動きやすい一歩と気をつけたい点は変わります。ここからは編集部の見解として、関係別の考え方を整理します。
職場・友人・趣味の知人で変わる距離の縮め方
相手との関係別に考える一歩目
相手との関係
動きやすい一歩
気をつけたい点
職場の人
仕事の会話の流れで、短い雑談を足す
周りの目と、断られた後も仕事に響かない誘い方
友人
2人で話す機会を少しずつ増やす
友人関係を続けたい気持ちと、急な変化への相手の戸惑い
趣味の知人
活動の場で共通の話題から会話を広げる
活動の外で誘う前に、相手の反応を確かめること
どの関係でも、相手が断りやすい形で誘うと、相手も本音で答えやすくなります。断られても気まずさが残りにくいので、次の機会もつくりやすくなります。
カードの結果と相手の言動を照らし合わせるチェックリスト
- 相手から話しかけてくる場面がある
- メッセージの返信に、質問や話題の広がりがある
- 2人で話す機会や誘いに、都合を合わせようとする
- カードの行動・対策の位置に出た内容を、1つ実行した
- 自分の予定や気持ちを、相手に合わせすぎていない
上の4つ目と5つ目は、自分側の確認項目です。カードの読み取りとチェックリストが食い違うときは、相手の実際の言動を優先します。
自分でカードを読むのが難しいときや、気持ちを言葉にしながら整理したいときは、占い師に相談する方法もあります。一方で、結果だけで告白するかを決めたいときや、同じ質問を短期間に何度も確かめたくなっているときは、相談より先に少し時間をおく方が、あなたの気持ちは落ち着きやすくなります。相談する場合は、使う予算と時間を先に決めておきます。ウラクルでは、運営が厳選した占い師に状況を話しながら、自分の気持ちを整理できます。
よくある質問
タロットで片思いの相手の本心は分かりますか?
タロットで読み取れるのは相手の気持ちの傾向と関係の流れで、本心を確定させるものではありません。カードの意味には幅があり、質問や位置によって読み方が変わります。相手の実際の言動と合わせて判断します。
同じ質問を何度も占ってもいいですか?
何度も引くと結果が毎回変わり、望む答えだけを選びやすくなります。編集部では、同じ質問は1週間あけるなど、引き直さない期間を決めてから占うことをすすめます。その間の相手とのやりとりを見て、もう一度引くかを決めます。
逆位置が出たら脈なしですか?
逆位置がそのまま脈なしを表すとは限りません。原典でも、太陽の逆位置は「同じ意味の弱いもの」とされ、正位置と正反対ではない例があります。ほかのカードと相手の言動を合わせて読みます。
大アルカナだけでも片思いを占えますか?
大アルカナ(22枚)だけで占う方法もあります。枚数が少ない分、1枚ごとの意味を覚えやすく、ワンオラクルやツーオラクルから始めるのに向いています。細かい状況まで読みたくなったら、残りのカードを加えて占います。
占い師に片思いを相談するとき、何を伝えればいいですか?
相手との関係(職場・友人など)、知り合ってからの期間、最近のやりとり、知りたいことを1つにまとめて伝えると、鑑定の時間を有効に使えます。相手の名前や勤務先など、個人が特定される情報を伝える必要はありません。
この記事を書いた人
ウラクル編集部ウラクル編集部。占いと運勢の記事を企画・編集しています。

